ガーーーン

2017年4月7日 私、本田誠人、突然ではありますが【すい臓がん】の告知を受けました

この時点で伝えられたのはステージ4。

昨日はここまで書きましたね。

みなさんを改めてビックリさせたことでしょう。

え!?いきなり言われたの!?「ステージ4」って!?

いや、そもそも「大丈夫でしょう。特に悪い部分は無さそうです」って言われてたんじゃないの!?

そうですね、確かにそう言われていました。

きっと脚本でドラマでこう言う展開があったらここの説明ってもっと詳しくあるべきなのかもしれません。まぁ、でもね、オイラにとってはそこじゃないんです。

何か?

「奥さん、ありがとう」なんです。

あの時、言ってくれた「念のため、もう一度詳しく検査してもらえませんか?」

その感謝の気持ちでいっぱい。嘘っぽく聞こえるかもしれないけど、なんかそう思ったんだよなぁー。で、今後どう言う検査をするか、それによって手術ができるか、どうなのか? とか、多分そんな話を少し聞いたのかな・・・。

でね、こっからが恥ずかしい話をひとつ。自分でも予想もしない中でいきなり告げられた癌の告知。更には「ステージ4」今まで散々ドラマや映画で観て来た、あのシーンですよ、あのシーン。

そんな中で、オイラが頭の中に浮かんできた言葉、文字がこれでした。

「ガーーーン」

え!?ここで一日一笑しちゃった?それちょっと本望じゃないんだけど、まぁ、笑ってしまったのなら仕方ありません。事前にここで笑わないでねってのもおかしな話なので(笑)

まぁ、何れにしても「すいぞう癌の告知」そして「ステージ4」って言い渡された後にね、今後のこと、どういう検査をして、状況を見て、みたいな話をどれくらいだろう?十分くらい聞いたのかな? でもこん時もね、オイラ一人だったらどうしようもなかったんだと思うんだけど、隣にいてくれたんですよね。奥さんが。診察室を出る時に「他に何か聞いておきたいことありますか?」ってお医者さんに言われて、その時初めて奥さんと目を合わせたのかな? 見れば、思っていたより普通というか、しっかりとした目をしててね、あぁ、良かった良かったって思って扉を開けた。

廊下を歩きながら、思ったのはね、ついさっきまでは何もなかったのにあの扉を閉めて部屋をで出た瞬間にオイラ「癌患者」になっちゃったってこと。誰もオイラのそんな状況知るはずもないのに

「あの人、ガンげな」

「かわいそうね」

「しかもステージ4だって」

そんなふうに思ってるのではって自意識過剰も始まって、それはそれでおかしくて・・・。

いやいや違う。そんなことはどうでもいい。なんかできること、なんかできること。

奥さんの腰にそっと手を回してトントンってした記憶があります。

支払いで、自分の番号が出るまでも奥さんとの会話も特別なくてね。支払いを終え、駐車場にたどり着き、ガチャからのバタン。扉を閉める。シートに座り、なんて話そうかな?何から伝えようかな?って思っていたら、一気に聞こえて来たんだ、それは、奥さんの泣き、叫ぶ声。もうね、今まで我慢していた、耐えていたそのいろんな想いが一気に溢れたんでしょうね。もうね、扉は閉まってるとはいえ、駐車場全体に響いてるんじゃないかって言うくらいのね、それはそれは、嗚咽。そう、嗚咽でした。

その時思ったんですよね。「あぁーまた悲しませちゃったなぁー」って。楽しい思いよりも、こうやってまた奥さんに辛い思いをさせちゃったなぁーって。

「大丈夫じゃかい」「ごめんねぇー」「大丈夫大丈夫」何の根拠もないけど、なんかずっとそんな言葉を繰り返してた。

ブログはここまで。

突然ではありますが明後日の1月30日にお送りする、こちらの生配信のご案内を!!

東京でオイラが所属する劇団ペテカンから皆さんへ!!!

【第3回ペテカン生配信❗️】

⭐️1月30日(土)18時~【注】時間が18時からになりましたお間違えのないように!m(_ _)m

この日は、先日重大発表をしたばかりの本田誠人の誕生日🎂そこで❗️

【本田の47回目の誕生日を劇団員で祝っちゃおうぜ生配信‼️】

どんな話が飛び出すのか⁉️どんな企画が繰り広げられるのか⁉️あ、誕プレとか渡します。

土曜の18時❗️みんなも一緒にワイワイガヤガヤ楽しく一緒に過ごそうぜ‼️😆😘🤗

オイラとしては元気な姿をお見せできる絶好のチャンス!是非気軽に遊びにきてね🎵

騒ごうぜ、はしゃごうぜ。

アラフィフおっちゃん祝おうぜ(笑)

ひとりじゃおっちゃん寂しいぜ(爆笑)

我ながら最高なキャスティング

舞台本番前日、2017年2月24日(金)

劇場入りする前にオイラが向かったのは病院だった。点滴、エコー検査をした。その検査の際、医師に言われたのは「もう少し詳しく調べた方が良さそうな所があるんで、大きな病院で診てもらうことをお勧めします」

まぁ、嫌な想像や予感は働くけど、この時はそれどころじゃない。行かなきゃ、向かわなきゃ。明日は舞台本番、初日! 今、劇場はオイラ待ち。既にセットも組まれ、照明音響もスタンバイOK 場当たりを進めなければならない!

平成28年度 宮崎市民プラザ自主事業 ユニット「あんてな」

『カントリーのロード〜青島に続く道〜』

宮崎市民プラザさんから委託を受け、宮崎市内を舞台にした物語を、宮崎の役者さんを中心に作り上げた、キャスト33名、スタッフ当日のお手伝いさんも含めれば約70名。間違いなく100名を超える方々に連日携わって頂いた超大作。オイラ自身、思い入れも強い作品です。

物語を簡単に。宮崎の青島にある民宿、ブルームーンを営む村島亮平とさちの夫婦。そしてそこにやってくるいろいろ訳ありなお客さんたちを宮崎の春夏秋冬と共に過ぎていく日々を描きました。ペテカンの濱田龍司、四條久美子も出演してくれて、更には、インフル対策、本番前ギリギリでの代役、無かったとしても、スーパー裏方として同じくペテカンの大治幸雄も参戦してくれました。インフル出ずに大治は裏方全う。何れにしてもこの三人の存在は頼もしかった、ありがとね。

さて『カントリーのロード〜青島に続く道〜』2日間での2ステージ。2日目終了後にはアフタートークもあってね、いろいろ裏話をしました。「あんなことが面白かった」「こんなことが大変だった」「エコー検査で『もう少し詳しく調べた方が良さそうな所があるんで大きな病院で診てもらうことをお勧めします」って言われた。

ってね、もちろん最後のそんな話はずっと隠してね。知ってたのは奥さんだけで、ペテカンメンバー3人に伝えたのは打ち上げ終わりで宿舎に帰り着いた階段登りながらだった。

2017年3月3日 ご紹介頂いた大きな病院で詳しく検査し、ここで医師に言われたのは、

「大丈夫でしょう。特に大きな悪い部分は無さそうです。念のため、MRIの検査までしておきましょうか」という診断でした。

良かったぁー。ホッと胸をなでおろす自分。「いや、そりゃそうだよ、ここで「癌です」なんて言うわけがない。さぁ、当たり前の日常に戻ろう。「ありがとうございました」立ち上がろうとするオイラを止めたのが奥さんの一言でした。

「念のため、もう一度詳しく検査してもらえませんか?」

え?嘘でしょ?医者が「大丈夫」って言ってんだから大丈夫に決まってるじゃん。そんなこと言わなくていいから行こうぜ。頭の中では9割2分8厘そう固まっていたんだけど、口から出たのは

「だな。念には念を。一応やっておくか」

まぁね、普段から頭上がりませんしね(笑)

「その方がね安心材料になると思いますし」

「年齢的にも大丈夫だとは思うんですが」

「一応ね、一応」

そう言う会話が飛び交ったことをボンヤリ覚えてる。

そのことを病院を出て心配していた両親に伝えたら「安心するからやっとけ」って言葉と同時に「大丈夫、うちは癌家系じゃないから」親父がそう言ってくれて「だよね」だからこそやっとこやっとこ。そんな感じだった。

結論から言うとね、この時の奥さんが言ってくれた「念のため、もう一度詳しく検査してもらえませんか?」がめちゃくちゃ大きくてね。言わなかったら発見が遅れてたかもしれないし、もっとかもしれないし、それは言いだすとキリないし、誰が悪いわけじゃないし、まぁ、それくらい大変で厄介な病気、それがすい臓がん。

2017年3月29日入院再検査。翌30日退院。

この間もね、特別体調が優れないとか、食欲がないとか、吐き気があるとか、スライダーのキレが悪いとかないんですよ。いたって普通。脚本に携わらせて頂いた映画『スプリング、ハズ、カム』がオイラの地元延岡にある延岡シネマで上映が決まり、ちょうど独演会でいらっしゃった柳家喬太郎師匠と舞台挨拶をさせて頂いたりした時期。

で、この2日後ですね。

2017年4月7日 私、本田誠人、突然ではありますが【すい臓がん】の告知を受けました。

この時点で伝えられたのはステージ4。

続いて突然だけど、ここでオイラの好きな言葉をひとつ。

イギリスの詩人、バイロンの言葉で・・・

『事実は小説より奇なり』

聞いたことあるでしょ?

でもこの言葉は正確には好きだからこそ、大嫌いな言葉。

だってこの言葉に負けてしまったら脚本家なんて必要ないからさ。

もし良ければ、お時間ございましたら、ユニット「あんてな」舞台『カントリーのロード』のダイジェストをご覧いただけたら嬉しいです。こちらからどうぞ➡️➡️➡️https://youtu.be/HfqlmP_ys8s

この『カントリーのロード』オイラも役者として結構大事なキーマンとなる役どころで出てるんでうが、オイラ自身、自分に書いた役。

しょんべん小僧役でした。

あ、やっぱり顔色がちょっと悪いね・・・。

このお腹になんか悪いもんがあるんだからね、凄くね?笑いと悲しみ、表裏一体、我ながら最高なキャスティング。

え?笑えない!?

ほらほら、一日一笑!

キャッチボールのお誘い

昨日オープンしたこのブログ、本田誠人の「余った命、一日一笑」多くの方が訪れ、ご覧になって頂きました。オイラの現状をお伝えすることが出来て、めちゃくちゃホッとしたし、と同時にその反響の大きさに驚きました。

いやぁーーー、本当に思いましたし、気づかされましたね。

オイラって、皆さんに愛されてるんだなぁー。支えられてるんだなーって・・・。

なんかね、昨日公表した直後にこんなことイメージしたんですよね。皆さんがオイラの元に駆け寄って来てくれて、三密ガン無視、「ワイワイガヤガヤわっしょいわっしょい」それはそれは賑やかに、オイラのことを胴上げしにやって来てくれる感じ!

え?・・・嘘でしょ? 伝わらない?

詳しく書きます。ちょっと早送りの映像でね、20人くらいがひとチームになってオイラに駆け寄って来んのよ、で、「わっしょいわっしょい!」ってオイラを胴上げしたら、その場にオイラを投げ捨てポイして置いてって、気づいたら次の20人くらいがまた「ワッショイワッショイ!投げ捨てポイ!」 

そう、その繰り返し。

投げ捨てポイ! も含めてなかなか楽しいよね? こんな雰囲気、こんなイメージ。

皆さん大丈夫ですか? 付いて来てくれています?

実際に頂いたたくさんの反応、反響。未だ直接のコメント欄をこの「余った命、一日一笑」ではオープンしていないので、例えばそれは直接メールやライン、オイラが個人的にやっているFacebookやTwitter インスタであったり、便利な時代も感じながら、それは本当に様々でね。

つい最近会ったばかりの知り合いから、すっかりご無沙汰しちゃっている大先輩、同級生に、ペテカンファンに、役者仲間に、かわいい後輩に、中には一度もお会いしたことのない方から長文の励ましメッセージも届いたりしてね、まぁ、でも確かに、それだけ濃く、重く、深い、お知らせでしたよね。先ほどの例えに戻れば、その胴上げ、「ワイワイガヤガヤわっしょいわっしょい」に加わらずに少し距離を取って、遠巻きにオイラのことを見てたり、クールに腕組みして笑みひとつなく見られてたり、そんな方もいらっしゃいました。

今回、自分自身の置かれている状況を皆さんに知って貰いたかったのって、オイラ自身、皆さんと「キャッチボール」したかったんですよね。昨日、オイラが投げた、お渡しした、ボールを、皆さん様々な場所で、タイミングで受け取ってくれました。

ほとんどの方を驚かせてしまい、辛い思いや悲しい思いを先ずはさせてしまったんだと思います。中には受け止めきれず、ぴえん超えてぱおん超えて不愉快MAX! とまでは行かないにしても、深い深い底に叩き落とされた方もいらっしゃるかもしれません。例えばそれはつい最近、大事な人を癌で亡くしてしまった人、同じすい臓がんと戦っている人、同じように余命宣告を受けた人もいるかもしれないし、純粋に本田誠人の大大大大大大大大大大ファンの人かもしれない。

オイラが投げたそのボールを「おいおいマジかよ!何だよそれ!」って直ぐに投げ返して来てくれた人。「嘘でしょ?急にこんなボール投げてこないでよね!」って、怒ったように受け止めて、投げ返すと言うよりは、そっと手渡しで返して来てくれた人。「ちょっと・・・受け止めきれない」と、ボールは手にしたけれど、どうしていいか分からず、その手にあるボールをじっと見つめたままの人。

「負けるな本田!奇跡を信じようじゃないか!なんか欲しいものはないか?金以外だったら何でも言えよ!愛してるぞ!笑う門には福来たる!かけれる言葉は見つからないけどラブアンドピース!世界はそれを愛と呼ぶんだぜ!ってくらいしか今は言えねぇーや、ごめんな! だから今はごめんなさい!」ってとにかく、思うがままに、感じるがままに、豪速球で投げ返してくれた人。それは本当に人それぞれ。

「オイラ、こんな状況なんだ。突然でごめんね。でも良ければキャッチボールでもしませんか?」

みんなもさ、それぞれのペースでさ、投げ返したい時に、投げ返してね。久しぶりのキャッチボールで肩が不安な方や(笑)肩なんか壊れてもいいから準備運動なしに既に強烈猛烈に肩を振って投げ返して来た方も、本当にそれぞれのペースで、投げ方で、しませんか? 一緒にしてくれませんか? オイラとキャッチボール。

時には肩も絶好調、いい球が相手の胸のバンバン突き刺さったり、時にはボールが思いもよらぬどこかに行ってしまったり、時には握っていた野球ボールがイガグリだったりするかもしれんけど、

その度に、笑いましょ、笑い飛ばしましょ!?「どこ投げてんだよ!」って突っ込みあったり、

「お、いい球、返すじゃん!」って誉めあったり、

なんか、それの繰り返し。

そんなことをしたくての、昨日の皆さんへのお知らせ=キャッチボールのお誘いでした。

今日の宮崎は朝早くから雨降りで、子供達が登校する時も、薄っすらパラパラ冷たい雨。洗濯物も室内干しで、肌寒い一日でした。そんな中、オイラの体調、絶好調。お天気とは相反して気持ちのいい青空が広がっています。

ブログオープン2日目なのに、病気のこと、何も書いてないや。

まっ、いっか。

アハハのハーで「一日一笑」じゃ。

昨日、一歳の誕生日を迎えた晴くん。

ママに抱っこされながらも早く一人で歩きたくてたまんないみたいでね。これ見てたら負けてらんないね、オイラもピシッとして! 奥さんに抱っこして貰わないと!

はじまり、はじまり。

26年の脚本家人生の中で、一度も描いたことの無かったシーンってのはあるものだ。そのひとつが「医者から余命を告げられる」というシーン。生きていく上での人生の分岐点、いや、分岐点どころか人生の幕引きにも繋がるそんな大事なシーンにおいて、どのような会話の流れの中で医師は語り、患者は受け止め、そこに看護師はいるのか?家族はいるのか?それを想像し、物語として描き、役者に渡したセリフをシーンにする・・・それがオイラが今までやって来たお仕事「演劇」である。

しかし、つい先週、1月19日にオイラの目の前で起きた「医者から余命を告げられる」という出来事には何の脚本もなく、ドッキリ用のカメラが仕込まれているわけでもなく、そこにあるのは、オイラの身体の中で起こっている事実であり、現実であり、担当の医師からそのことを聞くことになったのだ。

と、ここまで一気にお読みいただいた皆様の中には「これは一体何の話なのか?」「また始まった本田さんの悪いジョーク?」「笑う準備して読み進めばいいの?」「どうなの?」そんなふうにお思いの方もいらっしゃると思います。

ちょっとポップな前振りが長くなったかもしれません。オイラの執筆スタイルの悪い癖です。最初に不安な気持ちにしたくない。導入部分はせめて明るく入りたい。それも分かって頂いた上で、ここからはより、大事なことをお伝えします。

私自身、すい臓癌と戦って来たこの4年間でした。

直ぐにピンと来た人、来ない人もいるかと思います。がんの中でも特に厄介なのがこのすい臓がん。極めて進行が早く、早期発見が難しいがん。見つかった時点で手遅れということをよく耳にしますし、転移や再発も非常にしやすい。俗にいう5年生存率を数字で表すのならば、8%未満という、不治の病とよく形容される病気。そんなすい癌とここ4年間、オイラは向き合っていました。

「君の膵臓をたべたい」ですね、2015年に小説や映画で話題になった略して「キミスイ」っていうんですか?ただ、あんなふうに高校生の爽やかな余命いくばくもない青春ドラマはそこにはなく、その当時、43歳のオッサンが事実として突きつけられた病名、それが「すい臓癌」でした。

その時のオイラの話を続けます。幸い、転移もなく、手術もできることが分かり、少しでも前向きに自分の置かれている状況を皆さんにお伝えしたいという一心で、SNSを通じて癌であることをお伝えしたのが2017年4月22日のことでした。この時、この写真にこう思いを添えました。

「今回、皆さんにお伝えしたのには訳があります。これから癌と向き合いながら歩いていく私、本田誠人を、包み隠さずに知っていて欲しいと思ったからです。皆さんにお知らせしちゃったことでご心配をおかけするとは思いますが、とにかくなんか、隠したくなかったんですよね。(中略)どうぞ皆さま、新たなスタートラインに立った私、本田誠人をこれからもよろしくお願い致します!」

この時の「包み隠さずに知っていて欲しいと思ったから」という気持ちが全てです。しかし、知る側と知らされる側との温度差というのもあるのも事実だと思います。

「本田さんのそんな状況、知りたくなかった」

「知らずに作品に触れたかった」

その気持ちも分からなくはありませんが、オイラ自身、表現活動をしていく中で、それも踏まえた上での作品作りというのが自分自身に置かれた状況の中で大事にしていた所がありました。そして今回、余命宣告を受けたという事実の中で、残された自分自身を、本田誠人をどう表現していくのか?という自分自身に与えられた宿題に向き合う中で、今回もまたみなさんに包み隠さずに、この事実を知って頂いた上で、これからの創作活動を続けて行きたい、発信して行きたいと思っての、今日のこの発表になります。

ここまでお読みになられて、中には未だ「っていうお芝居?」「そういう脚本を本田さんがここに書くの?」とお思いになっている方がいらっしゃるかもしれません。「え?さすがにもういない?」オイラのこういうライトノベルな文面がそう思わせてしまうのだろうなという、反省の反面、重苦しくはしたくない、その気持ちがオイラの指のタッチを軽くしてくれてもいる。とにかく!いきなりで驚かせてしまったかもしれないけど、重っ苦しい話ばかりはゴメンだ!少しでも明るく行きたい!そう思っています。

今回、余命宣告を受けて、残されたその時間の中で、何を自分の中でどう表現して行くのかと考えた時に、日々の思いをこうやって文字にすることを改めて大事にしたいと思い、心機一転、このブログを立ち上げました。タイトルもいろいろ悩みました。落ち着いたのは「余った命、一日一笑」またこれから書いて行きますが、オイラの癌自体、見つかったことが本当に本当に奇跡。その中で告げられた「余命宣告」は正に【余った命】って言葉がピッタリなんだと、そう思います。そして「一日一笑」これはね、今年2021年の自分の中でのコッソリとした裏テーマにしようと思っていてね、って言いながら、タイトルにしてるし、何ならペテカンの四條と濱田、そしてシンガーソングライターの井上侑ちゃんが静岡でやっているラジオ番組『ミドラン』の2021年新年一発目の放送にゲストで出させてもらった時にも話しているから、尚のことではあるんだけど、オイラ自身気に入ってる言葉でね「一日一笑」一日の中で、一回くらいは笑おうぜ。ってな感じなんだけど、オイラにはもうひとつあって、自ら笑うよりも「一日一度は誰かを笑わせるぜ」っていうね、そういう目標も込めての言葉。それが身近にいる奥さんであったり、子供たちであったりするんだろうけど、せっかくこのブログでの表現方法もあるので、オイラの文章を読んで、どっかで誰かがクスッとしてくれたら嬉しいったらありゃしない。それが例えば、毎日嫌なこと続きの人だったり、コロナの状況で暫く笑うことを忘れちゃってた人だったり、何なら同じ病と闘ってる人かもしれないし、あぁ、もうそれ最高。考えただけでこっちが嬉しくなる、ワクワクしちゃう。そんな思いも繋がって。読み方としては「いちにちひとわらい」でもいいし「いちにちいっしょう」でもいい。とにかく、「一日一笑」を【一生】これからもずっと繰り返して、積み重ねて行きたい、生きたい。そう思っている。

さぁ、今日はここまで。まだまだ書くべきこと、伝えたいことあるけれど、まぁ、焦らない焦らない。いやいやその告知を受けた余命の具体的な数字によっては急いだ方がいいんじゃないの?そんな声も聞こえて来そうだけど、そんな簡単にくたばらないから!マジでさぁ、マジでマジで!表現者、本田誠人として、ペテカンで、ユニット「あんてな」で、東京で宮崎でやりたいこと、まだまだ残ってるし、オイラがおらんと始まらんことってめちゃくちゃあるのよ!やりかけているお仕事もたくさんあるし、これから挑戦していくことも、決まっていることもたくさんあってさ。そしてもっと言えば、三人の子供達に対して、父として、伝えないといけないことも山ほどあって、本当にそう簡単にくたばってる場合じゃないのよ!!!

今日、2021年1月25日を新たな一歩を踏み出す日に選んだのには大きな理由がある。昨年誕生した我が家の第三子、かわいくてかわいくてたまんない本田晴(ほんだはる)君の一才の誕生日。オイラにとってはつかまり立ちから必死にアンヨを一歩踏み出そうとしている息子と同じように、正に一歩を踏み出した。今日は特別な一歩が重なった、大事な大事な記念日。

今日から始まったこのブログ「余った命、一日一笑」自分の病状をね、ちゃんと見つめながら、無理のない範囲でまた書き進めて行きたいと思っています。なので、皆さんも気楽にさ、フラットさ「あいつ元気にしちょるかえ?」って、会いに来て欲しい。そしてこそっと応援して欲しい。どうぞ、これからもよろしく。

★追記:オープンしたて、不慣れな新規ブログでコメントやメッセージなど、どのように受付、表記して行くか検討しながら進めてまいります。ご不便お掛けすることもあるかと思いますがご了承ください。